静電気とは?

静電気は「電気」と書くために、とかく電気と考えがちですが、性質上の点から考えていくと電気よりも磁石の方がより近い存在です。 静電気にはプラスとマイナスがあり、同じ極性同士では反発しあい、異極同士では引きつけ合います(クローン力)。この力は磁石と同様に距離の2乗に反比例します。

また、物体同士の摩擦、時には空気との摩擦などで電子の電気的極性が一方に片寄ってしまう事を帯電するといいます。プラスチックなどの絶縁体では一度発生した電気は絶縁体の表面で行き場がないので、そこに長く溜る=帯電しやすい物質です。金属などの電気を良く通す物質(導体)でも帯電は発生します。アースにつながっている場合は、自由に電荷が移動できるので帯電は起こりませんが、絶縁体に囲まれた場合、電気の行き場がないため帯電します。

静電気の発生する原因

静電気が発生する原因をまとめると次のようになります。

  • 接触帯電・・・2つの物質が接触したとき
  • 摩擦帯電・・・物質同士をすり合わせたとき
  • はく離帯電・・・接触したモノをはがしたとき
  • 衝突帯電・・・物質と物質がぶつかったとき
たとえば、空気も静電気を発生させます。パイプやホースの中を、気体や液体が勢いよく流れた場合などです。この他に、イオンが物体表面に付着しても帯電します。複写機は、このイオンの帯電付着の作用を利用しています。